2017年頃から確認されたF-16C上面をミディアムグレーで塗り込めたシャーク・スキーム”Shark Scheme"と呼ばれる新迷彩。中国系Su-27やロシアのSu-30を模したマーキングのようだが、翼には、アメリカの国籍マークより目立つ赤い星がえがかれているので、仮想敵機を印象付ける塗装に仕上げている。
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F-16's Page
Part-20
2019年のネリス航空ショーで世界各国の航空マニアから新規展示を期待されていたのが、ボディーを黒く塗ったF-16Cであった。( 注意書や国籍マークは、赤で書き込まれているタイプ)事前にSNSでも予告らしき記事が出ていたが主催者側もその期待に応え、噂の黒いF-16Cは展示飛行を行った。このF-16C Block-42は、おそらくロシアのSu-47かSu-35戦闘爆撃機の塗装を模したものだと思われるが、2019年10月29日ネリスのフェイスブックで公式に発表されたもので、”wrath"(レイスと発音)死霊と呼ばれているらしい。スペクター、ゴーストなどと共にアグレッサーの塗装スキームは、気味の悪い名前が多い。これによく似たスキームの機体がアラスカの第18アグレッサー部隊にもいたが、確か295という尾翼の番号と国籍マークだけが赤いタイプでテールレターがなかったと記憶している。

他にも 旧ソ連時代の赤い星を付けたF-16など アグレッサー部隊の迷彩タイプは多種多様である。ちなみに旧ソ連空軍時代の国籍マークと新生ロシア空軍の国籍マークの違いは、一番外枠に青いラインが入っているかいないかだけで、ロシア空軍はロシア国旗の色に合わせ この青いラインを入れている。(2021/5 記)
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